戦国の世、一五六六年。流れ星が夜空で止まったその夜、滅びた一族の最後の侍・尼子ヒロシは、音もなき異形の船団によって己の世界から引き裂かれた。 たどり着いたのは、日輪もなく神仏もない白い空の下。彼の知るいかなる理も通じぬ世界――野には朽ちた機械が転がり、闇の彼方では何かが今も狩りを続け、その訳を語れる者は誰もいない。 帰る道を求め、一振りの刀しか残されていない男は、侍のなすべきことをなす――義を守り、そして数え続ける。